「遊声」第10回記念演奏会の4団合同ステージで
ヴァイオリンを演奏してくださった澤和樹先生について紹介します。
ヴァイオリンを東儀祐二、吉永清子、鷲見三郎、兎束龍夫の各氏に師事。
1973年、東京藝術大学に入学、海野義雄氏に師事。
在学中よりロン=ティボー(パリ)、ヴィエニアフスキ(ポーランド)、ミュンヘンなどの国際コンクールに入賞。
イザイメダル、ボルドー音楽祭金メダル受賞など国際的に活躍。
’79年、東京藝術大学大学院修士課程を修了。「安宅賞」受賞。
’80年より文化庁芸術家在外研究員としてロンドンに派遣され、ジョージ・パウク、ベラ・カトーナ両氏に師事。
’84年に、母校、東京芸大に迎えられるとともに本格的な演奏活動を開始。
’89年には、文部省在外研究員としてロンドンの王立音楽院に派遣され、さらに研鑽を重ねた。
この時期、アマデウス弦楽四重奏団メンバーとの出会いにより澤クァルテットの結成を決意する。
これまでに、フィンランドのクフモ、アメリカのボウドイン、英国の湖水地方、
アイルランドのウエスト・コークなどの国際音楽祭に招聘される一方、
澤クァルテット、東京弦楽合奏団を主宰。
2004年、和歌山県文化賞受賞。
現在、東京藝術大学音楽学部教授、英国王立音楽院(ロンドン)名誉会員、
英国北王立音楽院(マンチェスター)学術特別研究員。
紀尾井シンフォニエッタ東京リーダー。響ホール室内合奏団ミュージック・アドヴァイザー。
使用楽器は、イタリアのクレモナで1732年に製作された
グァルネリ・デル・ジェスの名器「アークライト」。