曲について
この曲に収められている
「Dream Tryst」「Ye Little Bird」「Now
is The Month of Maying」の
3曲はホルストの生前に出版されたが、
残りの2曲、
「Her Eyes The Glow-worm Lend Thee」「Come
to Me」が
出版されたのは彼の死後であった。
この2曲の中の「Her Eyes The Glow-worm
Lend Thee」は
Robert Herrick(1591〜1674)の詩「The
Night-piece, to Julia」の
前半部分しか作曲されておらず未完成のままであったが、
1984年、ホルストの娘Imogen Holst(1907〜84)によって編集され、
遂にこれらの5曲が世に出ることになり、
1986年ホルストの生誕地であるチェルトナムで
バーミンガム市交響楽団合唱団によって初めて完全な形で演奏された。
Ye Little Birds
この詩の主人公は自分の気持ちを愛するフィリスに伝えようと小鳥たちに伝言を頼む。
そのやりとりを軽快なリズムに乗せて表現している。
Her Eyes The Glow-worm Lend Thee
彼のもとへ行くために危険を冒して夜道を歩いているジュリアを彼が励ます。
夜の歌だが重さを感じさせない軽妙な一曲。
Now is The Month of Maying
5月の真っ盛り、野原で恋人同士が踊ったりニンフがバグパイプに合わせて踊っている。
これを遠くで見ている物思いにふける若者。
自然とその光景に引き込まれ、誘ってもらうのを待っている。
ちなみにこの曲はエリザベス朝を代表するマドリガル作家
Thomas Morley(1557〜1602)も同時で作曲している。
Come to Me
今はもう会うことのできない彼女の幻影を夢の中で呼び寄せる彼。
その中で彼女に会えることに感謝し遠い昔のことだったと深く感慨している。
和音がとても美しい曲。
(男声指揮者:日比野 邦彦)